「お兄ちゃん、探しに行こうよ!もし濡れてたら熱があがっちゃうわ!」
ミキナがショウを引っ張りながら言う。
「わかったわかった、ルイスの傘も持っていこう」
少年のかばんを勝手にあさったショウは折り畳み式のそれを見付けると、ミキナの後を追う。
「でも、探すってどこに?」
「よくね、みんなでかくれんぼした時、屋上から見渡してやってたの。だから、……。」
急に止まるミキナの気持ちを察したショウは、頭をぽんと叩いた。
「…だから、屋上」
涙目になった少女は頭を押さえながら階段を登る。
きっと、なくなってしまった故郷を思い出したのだ。
土地は限定されてはいなかったものの、いつもみんながいた。
それも、今はない。
「ルイスー!」
屋上の扉をまた勢いよく開いたミキナは、精一杯叫んだ。
すると。
「…あ、れ?」
屋上に人影がある。
雨が降る中傘もささずに座り込む、金髪の少年。
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