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「メリーゴーランド?久しぶりすぎだな。前に乗ったのはガキの頃だ。」
レオが私に連れられて来たのは、白い木馬や馬車が光る、綺麗なメリーゴーランドの前だった。
レオは、さっ、と白馬にまたがる。
「俺、王子様に見える?
……そんなキャラじゃねぇか。」
「ううん、見えるよ。かっこいい。」
その瞬間、レオの動きがピタリと止まった。
驚いたように私を見ている。
「ふふ。嘘よ嘘!」
「え?な……なにが嘘?王子様っぽいってのが嘘?かっこいいってのが嘘?」
少し動揺しているレオをよそに、私もレオの隣の馬にまたがった。
わぁ……なんか楽しいな…。
「レオ!早く動かして…!」
私はレオの方を向いて言った。
すると、レオは軽く息を吐いてから、答えた。
「なんで隣の馬なの?俺の前乗りなよ、お姫様。」
うっ!
整った顔に見つめられる。
……さっきカッコいいってからかった罰?
…本当にかっこよかったんだけど。
レオは、不敵な笑みを浮かべながら私を誘う。
……しょうがないなぁ。
私は、レオの馬に乗った。
すると、音楽を流しながら、ゆっくりと木馬たちが回り始めた。



