「さ、そろそろ行くか。」
レオは、何事もなかったかのように、けろっ、とした顔で私の手を取った。
え?え?
「手…繋ぐの?」
「当たり前だろ?今日一日は俺がエスコートするから。」
私は、かぁっ!と顔が赤くなる。
レオとは、もう三年の付き合いになるけど、今までカウンター越しでしか話をして来なかったから。
ちょっと緊張しちゃう。
「行くか!映画は二時からのやつな。チケットは取ってあるから。」
え!券買ってくれてあるの?!
「お金、いくらだった?」
「ん?そんなことは気にしなくていいんだよ。今日は俺の休日に付き合ってもらってんだから。」
…奢ってくれるんだ。
なんか、本当にデートみたいじゃない?
レオも、ちょっといつもと違う。
いつもより優しい……ような。
笑顔にも裏がない感じ。
そんなに映画が楽しみだったのかしら。
私は、レオに連れられて、図書館を出た。



