「ほら、もうこの話は終わり!
二人とも仕事仕事!」
ビビとナナは、ちぇー、と言わんばかりの顔でテーブルを拭く作業に入る。
…ほっ。
このままレオとの関係を追求されても困るわ。
レオは、彼が二十歳になった頃から、この店に来るようになった。
来ては私や店員たちと話をして、ゴリーさんたちとポーカーとか賭け事をして遊んでいた。
……彼は、ガーディアンの仕事の息抜きでここに来ているだけなんだから
私はただの“知り合いの店主”ぐらいにしか思われてないわよ。
彼は女の人には困らないし。
わざわざ私にちょっかい出さなくてもいいのに。
……あの女好きに、本命の子とかいるのかしら。
生涯、遊んで暮らしてそうなイメージ。
まぁ、仕事が仕事だから、厳しい環境の中でストレスが溜まるんだろうな。
だから、ここに来る時ぐらいは、ちょっとぐらい騒ぎを起こしても、目をつぶってしまう。
……せめてもの私の心使いだ。
だから別に、私は彼を特別扱いしてる訳じゃない。
私は、何度もそれを自分に言い聞かせて、ひたすらコップを拭いていた。



