「さっき、あのままレオ様の言葉の続きを聞いてればよかったのに!
レオ様は絶対ベルのことが好きよ!」
「な…なんでそんなことがわかるのよ?」
私はナナに聞き返す。
あの女好きなレオが、私だけ特別扱いしてるようには思えない。
すると、ビビが言った。
「レオ様がベルにキスしなかったのは、そんなこと簡単に出来ない程ベルに本気だってことよ!
私たちが言ったら、普通は手とかに軽くしてくれるはずだもん。」
ふーん…。
まぁ、あの男はキスぐらい挨拶程度でするか。
私は、二人がなにやら、
もったいない、だの
レオ様がかわいそう、だの
言っているのを無視して、コップを拭き続けた。
……あの人は、なにが本当で、なにが嘘なのかわからない人だ。
本当に、ビビたちが言っているのが真実だとしても、私にはそんな素振り一切見せたことないんだから。
大切にされてる、とか。
特別扱いされてる、とか……。
レオは、女の子になら誰でも紳士のような振る舞いをするから
私だけ特別ってわけじゃないと思うわ。



