「ほんっと、レオ様って強いわね〜!さっきから私たち負けてばっかり!」
ナナが口を尖らせて言った。
レオは、「女の子相手なら負けてもいいけどね〜」と笑う。
「しりとりそんなに面白いの?」
私がカウンターからそう言うと、ビビが、ばっ!とテーブルから体を起こして言った。
「面白いも何もないわ!この勝負に勝ったら、“レオ様一日独占権”がもらえるのよ?!
勝つしかないわ!!」
………呆れた。
そんなものを賭けて勝負してたの?
私が冷めた視線を送ると、ナナが私に言った。
「ベルもやってみなよ!“レオ様一日独占権”よ?
都市中のすべての女性が欲しがってるんだから。」
「私は別にいいわよ。…お店だってあるし。」
私がそう言うと、レオがカウンターにやって来て
私の方をじっ、と見つめた。
「へー、冷たいな。そんなに俺に興味ない?」