そして…私はゆっくり目を閉じた。
目をつぶっていても、ジンが少し驚いているのを感じる。
でも、すぐに私を支えている手に力が入った。
あ…………
ついに…………
あと数センチで“幼なじみ”じゃなくなる…
バンッ!!
「その続きはせめて自分の家でやって下さい!!!
俺はもう、十分気を利かせましたからね!」
だぁっ!
その瞬間、私は、ずるっ、とベッドから落ちる。
ジェフは、我慢しきれなかった、と言わんばかりの顔でジンを睨んでいる。
……全部聞いてたのかしら。
突然開いた扉に、ジンでさえ動揺を隠しきれない。
どこか残念そうに、頭をくしゃっ、とかき上げた。