私は、彼を軽く睨みながら答えた。
「帰還してそうそう、この世からいなくなりそうになってたのよ?
……本当に、ひどい怪我だったんだから。」
ジンは、ははは、と軽く笑った。
「僕はラグナの前からいなくなったりしないよ。いつも、“半透明”のまま。
僕が旅に出たとしても、その指輪をみれば。いつだって近くに感じられるだろ?」
そして、ジンは、ふっ、と急に真剣な顔をして。私の瞳をじっ、と見つめた。
どきん。
ふいに心臓が鳴り始める。
「その指輪を渡した“意味”……。
わかってる…?」
え……?
“意味”…?
私が?を浮かべていると、ジンは
さらり、と言った。
「もし、ゼロが見つからなかったら…
ラグナの心に空いたゼロの穴を、僕が一生かけて埋めてあげようと思ってた。」
!
え…
今……なんて…。
ジンが、私の左手薬指に指輪をはめる。
「……ここまで言っても…わからない?」
心臓がさらに早足でリズムを刻んでいく。



