「…リベリオンの奴らは、あれからどうなった?」
「ジンさんが倒した奴らは、すぐにラグナがガーディアンを呼んだので、そのまま城の牢屋に入れられました。
…こちらのことは、大目に見てくれるそうです。いちお、被害者ですしね。」
ジンさんは、ふぅ…と、息を吐いた。
「そうか……よかった……。」
するとジンさんは、はっ、として俺を見た。
「ラグナは……彼女は無事なの?」
俺は、ゆっくりと頷いた。
「今、ジンさんに食べてもらうための果物とかを買いに行っていますよ。」
俺の言葉を聞くと、ジンさんは安心したように目を閉じて、ふぅ…と深呼吸をした後
ゆっくりと目を開いて天井をじっ、と見つめた。
「…なぁ……。ジェフ、聞いたよな?」
ジンさんは、俺の方を見ずに、ふいに口を開いた。
「え?」
「僕がラグナを助けに行くのは、“今日のご主人様がたまたまラグナだったからなのか”って。」
俺はその言葉に、ぴくり、と反応する。