あ……
わかった…。
ゼロが部屋に入ってきた時に覚えた違和感の正体。
ゼロは、私を“欲しい”と思ってる時、瞳が変わる。
さっきのゼロは、最果ての丘の花畑で見せたのと同じ瞳をしてたんだ。
だから、私はいつも以上にゼロを意識して、力が入ってしまう。
「………ん…っ……」
お互いを確かめるかのような優しいキスが、お互いを求めるような激しいキスへと変わっていく。
……体の力が抜けてきた…。
もう……何も考えられない………。
私が、はぁっ、と息を吐いた時、ゼロが私を押し倒して、胸元に顔を埋めた。
私は、ぴくん、と体を震わせてゼロを見る。
「……っ!…こら。」
「…キスだけ。」
ゼロは、小さくそう答えると、私の首筋に口付けた。
その感触は、願いの町でゼロと別れる日の
前夜に感じたものと同じだった。
小さな痛みとともに、赤い印が刻まれる。
「……姿が変わっても、見つけられるように“俺の”印をつけとかないとな。
次も見つけられるって、断言できないし。」


