私が目を見開いて彼を見上げた瞬間
ゼロは、そっ、と私の頬を包み込むように手を添えた。
「………嫌だったら、突っぱねて。」
ゼロが低く、甘い声でささやく。
心臓が、どきん、と飛び跳ねた。
私は、ゆっくりと距離を縮めるゼロを
少し上目使いで見つめた。
私の顔は赤く染まったままだ。
ゼロの顔も少し赤い。
「………嫌なわけ……ないよ。」
静かな部屋に、私の小さな声が響くと
ゼロは微笑んで優しく唇を重ねた。
触れるだけのようなキスが、私の存在を確かめるかのように繰り返される。
「……っ……は…。」
ゼロが小さく息を吐くと、キスはだんだん深く、甘くなっていく。
ゼロは、ゆっくり私の背中に腕を回した。
支えるように、抱きしめるように。
その腕にはだんだんと力が入っていく。
「……ん…っ…」
私は、キスの合間に少し目を開ける。
ゼロの瞳は、熱を帯びて私をとらえていた。


