「…いじわる…。」
私が、顔を赤く染めて、ぼそ、とそう呟くと
ゼロは見たこともないぐらい優しく、甘い表情を浮かべて、私を見つめた。
「大丈夫だよ。変なことはしないから。
…この部屋でフィオネに手を出したら、夢の中でジェノバさんに殴られそうだし。」
私は、その言葉に少し笑う。
ジェノバはいつも私たちのことを見守っててくれてるんだもんね。
…でも、“こういう時”は見てないと思うよ?
私は、無言でゼロを見つめる。
ゼロは、色味を帯びた視線を私に向けた。
私は、その瞳から目を逸らせない。
……手は出さない……か。
私は、少しほっ、とする。
いや、私はゼロにだったら何をされてもいいけど……
って、何考えてんの!私!!!
すると次の瞬間、ゼロが、ふっ、と笑って口を開いた。
「だから、フィオネがいいっていうまでは待つから。
…………今日は、キスまでな。」
!
え…?


