すると、ゼロが初めて私の方を見た。
藍色の綺麗な瞳と目が合う。
どきん、と胸が鳴った。
私は、小さく息を吐いて、ゼロに尋ねる。
「ねぇ、私、ちゃんと見えてるよね…?
もう、消えたりしてないよね?」
すると、次の瞬間
ゼロが私をぎゅっ、と抱きしめた。
!
私の脈が、一気に加速する。
心臓の音がうるさい。
いつもより少し暖かいゼロの体温が、私に伝わった。
すると、ゼロが、ぼそ、と呟く。
「……どうかな……。見えてないかもな。」
え………?
私は、ゼロの言葉に目を見開いた。
見えてないかも……って……?
すると、ゼロがいつもとは違う低い声で
私の耳元でささやいた。
「…もっと、ちゃんと触って確かめないと
………フィオネの声が聞きたい。」


