私は、それを聞いて、はっ、とした。
……確かに、ここは嫌な思い出が多い町だ。
この家で、ジェノバは死んだし、私が殺してしまった、という事実を嫌でも思い出す。
でも………。
「…ゼロが隣に居てくれれば、大丈夫だよ」
私は、そう優しく呟いた。
隣で、息を小さく吐く音がする。
「私は、“孤独”にならなければ、大丈夫。
ゼロが私のそばに居てくれるなら、こんなに心強いことはない。
…悲しくなんて、ならないよ。」
私は続けてそう言った。
本当に、ゼロには感謝してる。
言葉では足りないぐらい。
ジェノバの仇を討とうとしてくれたこと、旅に連れて行ってくれたこと
私にたくさんの出会いをくれたこと
言い始めれば、キリがないほどの嬉しい思い出がある。
「…ゼロ、本当に私をここから連れ出してくれてありがとう。」


