すると、ゼロは頷いて部屋の中に入ると、ゆっくりと部屋の扉を閉める。
その時、急に“二人っきり”だということを強く感じる。
……変なの。
いつも二人旅してるし
この部屋よりも狭いテントで暮らしてるのに
なんか、今日はいつもと違う。
私は、ゼロをなんとなく直視出来ずに、無言のままベットに座っていた。
すると、ゼロは何も言わずに私に近づき、私の隣に腰掛ける。
「……フィオネ。」
彼が、私の名を呼んだ。
「…何…?ゼロ?」
私が尋ねると、ゼロは私の方を向かずに言った。
「この町に来て、よかったか…?」
「…え?」
私はゼロの言葉に少し驚いて彼を見上げる。
「いや…ジェノバさんのお墓には寄らないとと思ってたんだけど、この町はフィオネにとって悪い思い出の町だろ?
……悲しくなったり、してないか?」


