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部屋の天窓から、月明りが差し込む。
お風呂を出た私は、自分の部屋へと入り、ベットに腰をかけた。
……懐かしいな…。
毎日、ここで暮らしてたっけ。
私は、部屋の窓から外を眺める。
そこには、夜に染まった闇町が広がっていて所々明かりがついている家が、まるで夜空の星のようだった。
……ここでの出来事は、一生忘れられない。
ジェノバと暮らしたことも
私の盗みを働いたという“罪”のことも
ゼロと出会った日のことも
たぶん、私は一生忘れない。
すると、その時コンコン、と扉をノックする音が聞こえた。
返事をすると、キィ……と、部屋の扉が開く。
扉の向こうには、藍色の瞳を持つ青年が立っていた。
少し濡れている髪が、いつもより大人っぽい
「風呂出たぞ。……食器も片付けてあるから。」
私は、それを聞いて微笑む。
「ありがとう。明日の朝ご飯は私が作るね」


