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パチパチ……
暖炉の火が燃え、薪が小さく音を立てる。
「ふぅ…食材買っておいてよかったな。
……ジェノバさんの分も取っておくか。」
夕飯を食べ終えたゼロが、手をつけていない皿をジェノバのいつも座っていた椅子の前に置いた。
私は、それを見て柔らかな視線をジェノバの椅子に向ける。
……何も変わっていない。
ジェノバがいないこと以外は、この家は私が闇町を出た時のままだ。
ゼロが魔法で半年間手付かずだったホコリや蜘蛛の巣をすべて綺麗にしてくれたから
本当にこの家はあれから時が止まっていたみたいだ。
時計を見ると、針は九時を指している。
すると、それを見たゼロが、少しの沈黙の後私に言った。
「……フィオネ先に風呂入っとけよ。
俺は洗い物済ませておくから。」


