「待って!ゼロ!!行かないで!
私はここにいるの!ここだよ!!」
私の声も虚しく、ゼロは、だっ、と走り出す
!
あ……
行っちゃう…………!
「ゼロ!!」
私は、ゼロを追って走り出して
彼の小さな体を、ぎゅっ、と抱きしめた。
お願い……
止まって…………!
しかし、ゼロは私の腕を、すっ、と通り抜けて走って行った。
………!
やっぱり
やっぱり、ダメなの………?
私は、膝から廊下に崩れ落ちる。
この姿じゃ、誰にも見つけてもらえないの?
ゼロに声も届かないの?
私の瞳に、涙が溢れた。
次から次へと流れ落ちる。
「……行かないで………ゼロ…………!」
私は、か細い声で、呟いた。
喉から絞り出した声は、廊下に小さく響く。
もう………ダメなの………?
私が顔を手で覆った
その時だった。


