「ゼロ!ゼロ!!ねぇ!聞こえないの?!
私を見つけてよ!ゼロ!」
私は、ゼロの近くに駆け寄って叫んだ。
でも、叫んでも、叫んでも
ゼロは私の居場所を頭の中で考えるのに必死で、何も気づいていない。
「俺のせいだ……俺が、フィオネを守れなかった…!」
ゼロが、苦しそうな顔をして呟く。
違う。違うよ、ゼロ。
私は、あなたにずっと守られてた。
ゼロのせいじゃないよ!
私は、オーガの方を向いて叫んだ。
「あんたには聞こえてるんでしょう?!
早く私の魔法を解いて!みんなの体を元に戻してよ!」
すると、オーガは目を細めて小さく呟く。
「……このガキが女を見つけられたら、女の魔法は解いてやる。
そう言っただろ?
……他の奴らは責任を持たないがな」
………なんて奴なの…?!
こんなことして、楽しんでる。
私は心の底から、熱い感情が溢れてきた。
どうして……どうしてこんなことするのよ!
すると、ゼロは「くそ!」と叫んで、オーガに背を向ける。
!
まさか、町中を探し回るつもり…?!


