何度、目をこすって見返しても
私の姿は写らない。
「どう……して……!」
私が小さく呟くと、オーガが低い声で言い放った。
「それが今のお前の姿だ。魔法にかけられたお前は、俺にしか見えない。
……一番なりたくない姿は“透明人間”ってトコか?」
!
“透明人間”………!!
うそ………
うそでしょう……?
その時、部屋の外から、廊下を走る大きな音が聞こえて来た。
次の瞬間、すぱん!と部屋の襖が開く。
私は、そこに現れた人物に、目を見開いた。
「………やっと見つけたぞ、オーガ!!」
そう言って、部屋に入ってきたのは小さな少年、ゼロだった。
ゼロ………!
やっと会えた……………!
私はその姿に、はぁ、と安堵の息が溢れる。
ゼロ、無事だったんだ!
「…おい、フィオネはどこだ。
あいつをどこへやった!」
!
ゼロが、オーガに向かって怒鳴った。
ゼロ……私の姿が見えてないの?
やっぱり、私、透明人間になっちゃったの?


