私……魔法にかけられたはずなのに
………効かなかった……の?
顔を触ってみても、何も変化がないようだ。髪の毛の色も変わっていない。
私の、“一番なりたくない姿”って、このままの姿だったってこと?
………そんなことって、ある……?
その時、オーガは少し笑いながら呟いた。
「……まさかこんなことになるなんてな。」
え……?
どういうこと?
私に魔法が効かなかったことに驚いているの?
するとその時、オーガが私に向かって、何かを投げた。
拾い上げると、それは小さな手鏡だった。
「……なんのつもり……?」
私が言うと、オーガは、ふっ、と笑いながら答えた。
「その鏡を覗いてみろ。……お前の“今の姿”がそこにある。」
……!
何………?どういうこと…?
私は、心臓の鼓動が早くなるのを感じた。
そして、恐る恐る鏡を覗く。
!
な…………
なんで………………
私が覗き込んだ鏡のなかには、私の姿はどこにもなかった。


