その瞬間
今まで不敵な笑みを浮かべていたオーガの雰囲気が一変した。
「………なんだと…?」
びくっ!
オーガの低く、冷たいトーンに体が震える。
その瞳は、感じたこともない闇の色を宿していた。
「この俺が…“低級”だって…?
あんなガキに“負けている”?」
そう、低く呟いたオーガは、ばっ!といきなり立ち上がり
そして私を思いっきり突き飛ばした。
「っ!!」
私は、ドサ!と畳に投げ出される。
「…自分の状況を理解していないようだな。連れ去られた身で俺に反抗するなんて…」
オーガは、ゆっくりと私に近づいてくる。
その顔は、今まで戦ってきたどんな敵とも違った。
まるで、人間ではないような
悪魔のような顔だった。
オーガは私の顎を、ぐいっ、と持ち上げて、低い声で言い放った。
「…気が変わった。
俺は口答えする女は嫌いだ。
…お前も、もう必要ない。俺の前から消してやる!」
「!」


