私は、腕を振り払おうと、暴れて抵抗した。
「触らないでって言ったでしょう!
早く私をゼロのところに帰して!!」
そう叫ぶと、オーガは手を離さないまま口を開く。
「いくら叫んだって、ここにあいつは来ない
あんなガキの姿じゃ、来たとしても何も出来やしないだろうけどな。」
!
なによ、それ……。
ゼロは、私を庇って、魔法にかけられたのに
オーガが卑怯な手を使わなければ、ゼロはあのままオーガを素手で捕まえられていたかもしれないのに
私は、ぶん!とオーガの腕を振り切ると、そのまま立ち上がり、オーガを睨みつけて叫んだ。
「ゼロのことをバカにしないで!
ゼロは………ゼロはあんたなんかよりずっと優秀な魔法使いよ!
あんたみたいに、自分の事にしか魔法を使えないような低級じゃないわ!」


