その時、オーガが、私の方へとゆっくり近づいて来た。
そして、私の隣にしゃがみ込むと、
ゆっくりと私の髪の毛を手に取る。
「……見事な銀髪だ。
容姿も、声も、俺の女にふさわしい。」
オーガの言葉に、私は、ぞくっ、と身震いをして、彼の手を急いで振り払う。
「触らないで!…近づいたら許さない。」
恐怖に負けそうな心を隠して
必死にオーガを睨みつけて言う。
……やつはリベリオンの創設者だ。
気を抜いたら、負ける。
………ゼロ……。
怪我してたけど、大丈夫かな…。
やっぱり、魔法が使えないハンデは大きいよ
前は、少年の体でも、魔法が使えたから
どんな敵とでも戦えてこれたけど
この町では使えない。
せめて、体だけでも元の姿に戻れたら、
オーガに勝ち目があるかもしれない。
私に出来ることはないの……?
その時、オーガが私の手をぐいっ、と引っ張った。
突然のことに、体がゆらり、とよろめく。
「…さぁ、やっと二人になれたんだ。
楽しもうじゃないか。」
「…っ!!」


