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「………ん…。」
私が目を覚ますと、そこは見慣れない部屋の中だった。
どうやら、華の町内のどこかの店の中のようだ。
障子の向こうから、華やかな琴などの音が微かに聞こえる。
「…気がついたか。」
いきなり聞こえた声に、私は、はっ、と
振り返る。
すると、そこには不気味な笑みを浮かべた、オーガが立っていた。
「…ここはどこなの…?
早くゼロ達のところに帰して!」
私は、彼をキッ、と睨んで言った。
すると、オーガは目を細めながら、「つれないねぇ…」と呟いた。
……早くここから逃げなくちゃ。
ゼロ達にこの場所を伝えるには、どうすればいいんだろう。
早くみんなの姿を元に戻さないと、ゼロ達は一生あのままだ。
……私がこの場所をみんなに伝えるんだ。


