俺は咄嗟に、アサギに、ばっ、としがみついた。
「あ…アサギさん、待って下さい!!
何をするつもりなんですか?!!」
俺の言葉に、アサギは冷め切った瞳のまま答える。
「“何”、って……言葉の通りだよ。
この町には猫を入れない結界を張ってるんだ…くそ、オーガの野郎のせいで隙間が出来た。
“こいつ”が、二度とこの町に入ってこれないように追い出すんだよ。」
!
な………に…を………
俺は、必死でアサギに向かって叫ぶ。
「やめて下さい!アサギさん!!
こ……この“猫”は違うんです!!」
すると、アサギはいつもとは真逆の低い声で、静かに言い放った。
「……ゴリー。…お前は知らないかもしれんが、俺はこの世で猫が一番嫌いなんだ。
………近くになんて、死んでも近寄れない。
…逆に、近寄ったら俺が死ぬ。」


