俺の言葉に、アサギは深く頷いた。
「この件に巻き込んでしまったのは俺の責任だからな。
……早急に手を打つ。」
アサギの力強い言葉に、俺は、ほっ、と胸を撫で下ろした。
アサギさんが、ゼロを探して、ゼロにかけられた魔法を解くのは、オーガの気配を追うよりもずっと簡単だ。
やっぱり、ゼロは“あの姿”に戻ったんじゃ、何も出来ない。
魔法が使えたなら、話は別だったんだろうけど……。
アサギは、「じゃあ、魔法を解くから、そこでじっとしてて。」と俺に優しく言った。
と、その時。
アサギの動きが、ぴたり、と停止した。
「アサギさん……?」
俺が呼びかけても、アサギはぴくともしない。
その代わりに、ぼそ、と小さな声で呟いた。
「…なんで…“猫”がこの町にいるんだ…。」


