ホノさんが、“もっともなりたくないと思う姿”って……
“猫”……なの…?
とっ、と立ち上がった白い猫は
毛を逆立ててオーガを威嚇する。
すると、オーガが、にや、と笑って言った。
「ははは…!女の次は猫か!
…まったく、この魔法は予想がつかないから面白い。」
馬鹿にするようなセリフに、ゴリーも拳を握りしめて震えている。
……人の姿を変えて、面白がってるの…?
何て奴……!
私は、ぐっ、と歯を食いしばった。
その時、くるり、とオーガが私の方を向く。
「…思ったより時間がかかったな。
さぁ、行くぞ。ついて来い。」
オーガは、そう言って、私の方へと近づいてきた。
ぞく!と全身が震える。
オーガの瞳、声。
すべてが恐ろしく感じて、足が動かない。
「フィオネちゃんは渡すか!!」
ゴリーが私とオーガの間に割って入り、
ホノもオーガの服に噛み付いた。


