一気に部屋の空気が変わった。
ホノは、自分に向かってくるイバラを
次々と素早く避ける。
さすが華の町の警守を任されているだけはある。
見ているこっちも、鮮やかに戦うホノの姿につい目を奪われる。
ホノはオーガの攻撃の合間に、自らも魔法で攻撃を仕掛けていく。
大きな魔力同士が、小さな部屋で激しくぶつかり合った。
その度に、衝撃が辺りを包む。
「…っ!」
大きな魔力にあてられて、よろめくと
ゴリーが私の盾になるようにして、ばっ、と前に出た。
ホノも、攻撃をこちらに飛ばさないように、気を使っているようだ。
“守れ、とゼロに頼まれたからな。”
彼女の瞳は、そう言っているように感じた。
その時オーガは、ぱっ、と攻撃を停止した。
ホノは警戒を緩めることなく、オーガを睨んでいる。


