そうだよね。
オーガが、魔法で手下の人形をいくらでも作り出せるなら、今倒した分以上の敵がまだいるはずだ。
ゼロは、ぱんぱん、とコートをはたきながら私に近寄る。
「怪我ないか?フィオネ。」
私を見下ろすゼロに、「うん。大丈夫」と答える。
…ゼロも見事にかすり傷一つない。
ホノは、辺りを見回して言った。
「オーガの気配を探すより、奴の人形の気配を追った方が良さそうだな。
人形の多いところには、おそらく奴もいるはずだ。」
それを聞いて、ゼロがうーん、と考え込む。
「回り道は面倒だけど、それしかねぇか。
まぁ、アサギがもうすぐ奴を見つけてくれると思うから、任せておいてもいいと思うけどな。」
私は、それを聞いて、ゼロに尋ねた。
「ゼロがそんなに尊敬するなんて、アサギさんって、すごい魔法使いなんだね。」
城に勤めて、王の側近をやっていたんだから相当すごい実力の持ち主ってことはわかっていたけど
なんでも一人で解決しようとするゼロがここまでアサギさんの実力を信用してるなんて、すごいことだ。



