ゼロが、私たちの方に戻ってきたホノに尋ねた。
すると、ホノは目を細めて答えた。
「アサギ様は、昔、城で働いていた頃、グラン様と王に仕えていたらしいんだが
その時、王を批判する者たちによって、猫の牙に毒の魔法を仕込まれ、暗殺されかけたことがあるようだ。」
!
それを聞いて、私とゼロは、言葉を失った。
…“暗殺されかけた”…?
だから、彼は猫を町に入れないほど嫌っているんだ。
……もしかしたら、アサギさんがこの町で魔法を使わないことをルールにした理由も、毒の魔法のトラウマからなのかな…?
私はその時、ホノの言葉の中で、気になるところがあることに気づいた。
ゼロに尋ねる。
「ゼロ。アサギさんって、グランの知り合いだから、ゼロとも知り合いなの?」
するとゼロは、ぴくり、と少し動揺するような仕草を見せた。
そして、静かに答える。
「アサギとグランは、俺の親父の臣下だったんだ。」



