私なんかには、見向きもしないで。
いつも違う女の子が隣にいたじゃない。
……付き合ってる訳では無さそうだったけど。
すると、ジンは表情を変えずに、私に爆弾を落とした。
「…僕を“そういう対象”から外してるのはラグナの方だろ?」
「えっ…!」
その瞬間、私の胸がふいに高鳴った。
数秒の間、私たちは見つめ合う。
彼は、さらり、とそう言っただけで、
平気な顔をしている。
…動揺しているのは私だけ?
心の奥底にしまっていた感情が
ふつふつ、と浮かんでくる。
……今の…どういう意味?
長い沈黙が流れる。
するとジンが、ぱっ、と視線を逸らした。
「……。まぁ、そういう訳だから。
僕は自分の家に帰るよ。」



