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「カトレア!!いるのか?!」
俺は、遺跡に着いた瞬間に、大声をあげた。
急いで辺りを見渡すが、カトレアの姿らしきものは見当たらない。
……やっぱり、遺跡の中に入ったのか……?
遺跡は、まだ形を保っていているが、崩れるまでの残り時間はあとわずかだ。
…今から入って探したとしても、時間が足りない!
くそ!なんで今日に限って、遺跡の状態がこんなに悪いんだ!
……もし、本当にカトレアがこの中にいるなら、一刻も早く連れ戻さないと、手遅れになる!
地響きが始まっているから、カトレアも出口に向かっているとは思うが、遺跡の中はあの迷路だ。
……簡単に抜け出せる訳がない。
カトレアは魔法使いだけど、高度な瞬間移動魔法は使えない。
彼女が使えるのは、ジンの魔法と同じ、情報伝達魔法だけだ。
……このままじゃ……本当に…!



