俺は、必死で記憶を掘り起こす。
そして、嫌な予感が頭をよぎった。
……カトレアの姿を見てはいないけど…。
もしかして、俺が遺跡から出る寸前に聞こえた“あの声”は…
本物のカトレアの声だったのかもしれない
……ということは…
俺は、カトレアをあの遺跡に置き去りにしてしまったってことか?!
血の気が、サッ、と引いた。
そして、次の瞬間カフェを飛び出した。
後ろからロイの声が聞こえる。
「ブラッド!心当たりがあるのか?!」
俺は走りながら振り返って叫ぶ。
「あぁ!俺は遺跡に戻る!!」
そして、俺は再び、瞬間移動魔法で願いの町を出た。
俺が消えた後、ドロシーがロイの方を見て言う。
「私たちも遺跡に向かいましょう!
私が瞬間移動魔法を使います!」
ロイは、真剣な顔で頷いて、ドロシーの手を取った。
遺跡から響く、不穏な地響きが、願いの町を包んでいった…。



