───パリン!
店の外で、何かが割れるような音がした。
俺たちは、ばっ、と扉の方を向く。
俺は、コツコツ、と扉に近寄り、
扉のノブに手をかけた。
キィ……。
音を立てて、扉が開く。
「!」
そこには、綺麗な女性の姿があった。
地面には、紙袋が落ちていて
その袋の中から割れたカップの破片が飛び出している。
「カトレア…さん……!」
ドロシーが、小さく呟く。
俺は目を見開いて、彼女を見た。
…まさか…今の話を聞かれた……?
すると、彼女は動揺を隠しきれない表情で、口を開いた。
「あの……お借りしていたカップ…返しに来たんですけど…
ドロシーちゃんが入っていくのが見えて…」
その声は、少し震えている。
俺は、無言のまま、彼女の言葉に聞き入った。



