その時、カラン、と店の扉が開いた。
そこから、ひょっこりと、可愛い顔が覗く。
俺は、その顔を見て、優しく微笑む。
「ドロシーちゃん、いらっしゃい。」
カフェの扉を開けたのは、ブラッドの妹、ドロシーだった。
「一人で来たの?」
俺が尋ねると、ドロシーは笑って答える。
「お兄ちゃんの様子を見に来たの。
…もう行っちゃった?」
俺は、首を縦に振る。
ドロシーは、「指輪は見つかったの?」
と、俺に尋ねた。
「いや、ここには無かったから、あいつは遺跡に探しに行ったよ。」
それを聞いて、ドロシーの表情が一変した。
一気に不安そうな顔になる。
俺は、カウンターから出て、ドロシーの頭をぽんぽん、と撫でた。
「あいつなら大丈夫だよ。
心配しなくても、すぐに帰ってくるさ。」



