ロイは、「まぁ、お前の魔法の実力は認めるけど…」と、小さく呟いた。
そして、俺の顔を見て続けた。
「指輪を見つけたら、今度こそカトレアさんに思いを伝えるんだろうな?」
「え?」
思いもよらない言葉に、俺は動揺した。
ロイは、たじろぐ俺を見て言う。
「今度は、その指輪でプロポーズでもするのか?」
ぶはっ!!と、俺は飲みかけのコーヒーを吹き出した。
な……な…!
何言ってんだよ!
「告白もしてないのに、そんな一気に順序すっ飛ばす訳ないだろ!」
するとロイは、じっ、と俺を見て続けた。
「一緒に都市で住もう、なんて言えば、彼女は喜ぶと思うけどな…。」
ロイの言葉に、俺は眉間にシワを寄せながら答える。
「カトレアにはカトレアの生活があるんだ。
今さら、俺に合わせて付いてきてくれ、
なんて図々しいこと言えるか。」



