「何でもっと早く会いに来なかったんだよ。

…色々出来ただろ?」


俺は、ロイの言葉に小さく頷いた。

確かに、伝えれば良かったんだろうけど。

あんなにひどい別れ方をして、許してもらえるなんて思えなかったんだ。


結局、あのまますっぽかしたんだから。


大切な話があるって、呼び出しておいて

意識を失って目覚めた頃には、もう三日も経ってたんだからな。


……怒らせたって、ずっと思ってた。


しかも、てっきり俺が助かったことは、ドロシーから聞いているもんだと思っていたけど

当時、カトレアは、ドロシーと俺の話をすることを嫌がったらしい。



「普通に嫌われたから俺についての話をしたくないんだと思ってたけど。」


「……死んだことを認めたくなくて、お前についての話を避けてたんだろ。」



そうだったのか………。