………約束をすっぽかしたことを、怒っているのか…。
でも、繋がらないってことは、着信拒否か何かか?
そこまでしなくても……。
気分が沈み、嫌な想像が俺にのしかかる。
おかげでなんだか気まずいまま、今に至っている。
それに、俺は彼女の中で“亡くなって”いる。
今さら会っても、驚きすぎて失神されるか、本人と信じてもらえないか……。
あの時のことを怒られるか……、だろう。
俺は、はぁ、とため息を吐いた。
とりあえず、ドロシーに会いに行くか…。
俺は、月の塔に向かって歩き始めた。
カトレアの宿屋を通らないように行こう。
心の中でその言葉を繰り返しながら歩く。
でも……一目見たい気もするな。
こんなこと言う資格はないのかもしれないが、俺は今でもカトレアのことを大切な存在だって思ってる。
……バレないように、元気かどうかだけでも……。



