俺は言葉を失った。
死ななくてよかった…という安心感もあったが、それ以上に
あの崩れ落ちる遺跡の中の俺を、数百キロ離れたこの城から、魔法で助け出すなんて……
という驚きの方が強かった。
俺は、当時あまり知らなかったこの国の王の凄さに、身震いしたのを今でも覚えてる。
その時、俺は、初めて
命の恩人でもあるダリシーン王に、俺の持てる魔力の全てを使った忠誠を誓った。
それからは、俺は故郷に帰る間もなく、都市での任務に明け暮れた。
自分の命を救ってくれた王に、報いらないといけないという想いが強かった。
都市の警備は思ったよりも忙しく、体力も使った。
ガーディアンとしての仕事も早く覚えなければいけなかったし、本当に寝る間もなかった。
……俺が無事だということは、ドロシーには連絡したが、彼女に伝えようと連絡するも、電話が繋がらなかった。



