その時、ふいに男が私に近づいてきた。
全身の神経が張り詰める。
「ねぇ、“あの男”とは、どんな関係なの?」
は……はい?
レオのこと…よね?
ここで変なことを言えば、事態が悪化しかねない。
「別に、何でもないわ。
ただの酒場の常連さんよ。」
私は動揺を隠してそう答えた。
「あいつ……俺のベルちゃんと、いちゃいちゃしやがって…。
ベルちゃん。もうあの男とは会うな。」
………。
はぁ?!
一瞬、思考が停止した。
なに言ってるの?コイツ……。
「別に、いちゃいちゃなんかしてないわよ!それに、私はあなたの物なんかじゃないわ
あなたにレオとの事を、とやかく言われる筋合いはない。」
私は、はっきりとそう言い切った。
その瞬間、男の表情が一変した。
「なんだと………?」
「!」


