その瞬間、二人の店員は叫び出す。
「ついに、気づいたのね!も〜、もどかしかった!!」
「これでレオ様が告白しちゃえば、すべてうまくいくのにね!!」
や…やだ。
何言ってるのよ。
レオの気持ちを決めつけちゃってるけど、私のことなんてなんとも思ってないかもしれないじゃない。
ナナは、はっ、と気づいたように言った。
「そういえば、レオ様、今日は大事な仕事があって、酒場には来れないらしいわ。」
その言葉に、私は少し落胆する。
へぇ……そうなんだ。
やっぱり、ガーディアンは忙しいんだもんね。
「大事な仕事って、なんなのよ?」
ビビが尋ねる。
ナナは、顎に手を当てて少し考えた後、
口を開いた。
「うーん。
確か、ここ最近話題になってた放火魔の大捜査に乗り出すらしいわ。」
!
そういえば、また空き家でボヤ騒ぎがあったと聞いた。