よかった………いつものレオだ。
私は、レオに支えられてゆっくりと立ち上がった。
周りを見渡したが、そこには私たち以外の人影はなかった。
「さっきの足音……レオじゃないのよね?」
私が尋ねると、レオは少し真剣な顔をして答えた。
「あぁ…。他に人がいたのかもしれないけど……俺が捕まえた時に、消えたんだよ。
もしかしたら、もともとこの屋敷にかかっていた魔法が、俺の魔力で刺激されて、動いたのかもしれないな。」
その言葉に、私は、ふぅ…と、息を吐く。
そっか…。
そうだよね。
私たちの他に、人なんているわけないんだもんね。
「レオ、早くここを出ましょう?
もう十分怖い思いをしたから。」
私の言葉に、レオは苦笑しながら頷いた。
「脅かすのはもう無しね?」
「あぁ。わかってるよ。」
私は、レオに連れられて、出口へと歩いた。
繋いだ手から、レオの体温が伝わってくる。
…よかった。
また会えた………。
私たちが合流した地点は、案外出口に近かったらしい。
すぐに屋敷の扉が見えて、私たちはそれを開けて、外の世界へと進んだ。
バタン。
屋敷の扉を閉めた後。
その中でまだ足音が聞こえていたことに
私たちが気づく訳がなかったのである。



