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「次はこれ。」



レオが立ち止まった所は、古くて今にも崩れそうな大きな館の前だった。



こ……これって…。



「お化け屋敷……よね。」



「そうだよ。」



嫌だ。



「いやいやいや!!!!ダメ!

こっ…こんなとこ怖くて入りたくない!」



私は必死でレオの手を引っ張り、抵抗する。


ジェットコースターに乗る前よりも、ずっと激しい抵抗だ。


レオは笑いながら言う。



「大丈夫だって、ここは廃墟だったんだから。脅かすやつなんていないよ。

ただの屋敷。」



「で…出たらどうするのよ!逆に怖いわ!」



レオは、「いざとなったら俺が魔法で守るから。」と、私の手を引いて歩き出した。



もぉ〜

本当にお化けとか嫌いなのに〜!!


いざとなったら、レオを置いて逃げてやる。



私はぶつぶつ言いながら、レオに連れられて屋敷の扉を開けた。