…………


………あれ?



私は、ちらり、と目を開ける。


すると、レオは私越しに、その奥を見つめているようだ。



な………


なんだ。

キスじゃないんだ。


って、なんだってなんだ???!

てか、なんで私は今受け入れようとした?!


そしてなんで少し残念がっている?!



かぁぁっ!と、一気に顔が赤くなる。


すると、私の様子が変なことに気づいたレオが、私を見つめて言った。



「ベル、どうした?顔赤いぞ?

まだ寒い?抱きしめて欲しい?」



「いや、別に………。」



ってか、抱きしめっ………?!



「ダメダメ!大丈夫!!!!」



「冗談、冗談。そんな全力で否定しなくても。」