「余命...1年...?」

私に残された時間が1年、そう言われた。

「はい、もっても1年ほどだと考えられます。」

はっきり、医師の口からでたその言葉には冗談なんてものはなかった。

「そんな...うぅ...」

後ろにいた母はあまりのことに泣き出してしまった。

私は驚きが隠せず、涙すらも出ない。

「我々も最善を尽くしてみます。まだ決まったわけではありません。」

医師はそういうが、私にはもうなにも入らない。

「...よろしく、おねがいします」

父は深々と頭を下げた。