滝川くんに腕を引っ張られながら歩くこと5分。



私達が来たのは屋上だった。



滝川くんが屋上の扉を開けている。



すると、すんなりと扉が開いた。



てか、鍵かかってないんだ(笑)



無用心だな。



「先にどうぞ。」



と滝川くんに言われたので頷いた後、屋上へと足を踏み入れた。



春の風が吹いていて気持ちいい。



「ごめんな、いきなり連れてきて…」



と滝川くんが申し訳なさそうに謝ってきた。



私はポケットからスマホを取りだしメール画面にいく。



幸いポケットにスマホが入っていた。