「ね、キミかわいーね!」



軽い掛け声にふいっと振り向く。

目線の先には随分制服を着崩した、チャラそうな身なりの二人の男。



「え、わたし?」



「そうそうそう」

こくこくとニヤついた顔で頷く二人。



き、きた!!


ナ・ン・パ!



後ろを振り向いて、小さくガッツポーズ。


ナンパなんて滅多に、というか初。



しかも朝からだなんて...。

今日はちょっと丁寧に髪とかしたからかな。



はっ、ダメダメ。

ここでフラフラついていっちゃうと、軽い女だって思われちゃう。