いちばん好きな人

「愛ちゃん~ラストまで残れる?」


店長が奥の厨房から大声を上げた。



「は~い!大丈夫です。」


というわけで今日は私と愛ちゃんで閉店までホールを任された。


「いらっしゃいませ!何名様ですか?」



「3人で~す。」



「ご案内します!こちらへどうぞ・・・」



時計は夜中の1時を回っていた。・・・ダルクなってきた。




「彩夏ちゃ~ん3番テーブル、注文聞いてきて!」




私は手がすいたので3番に向かった。



「ご注文、お決まりでしょうか?」



「えっと~・・・」





(うわぁ~見た目で判断したくないけど・・・苦手な人種)




「はい。ご注文のほう繰り返させていただきます・・・」


「あと、もうひとつ!この店、従業員に名札つけないんですか?」




一番、若そうな男の子がニコニコしながら言った。



「ないです。失礼、します。」





私は厨房に行きオーダーを通した。



「彩夏ちゃん!昨日さぁ茉莉ちゃんが店に来てたよ?男の子と」


「よく見なかったけど、恭輔に似てたよ?なんか聞いてる?」


「そうですか・・・昨日は私、友達とカラオケ行ってたから・・・」




一瞬、空気が静まりかえった。






「すいません・・・私、2番行ってきます。」



「いいよ!」





私は店の裏でたばこを吸っていた。