「ねえ、野間が呼んでる」

翌日の学校の休み時間。
その名前をきいてわたしは震え上がった。

野間悠希(のまゆうき)。
まだ数ヶ月しか経っていないのに、すでに多くの伝説だとか異名を持つ、なんだか関わりたくない人間No.1。


なんでその野間が、わたしを?
首を傾げて考えてみるものの、何も思い当たらない。
接点などこれまで、あっただろうか。

それでもわたしは、キミのもとへ行った。
落ち着かない胸を軽く抑えながら。